レビュー小説

パイロットの妻/アニータ シュリーヴ

2007年03月15日 14:13


 十数年の結婚生活に倦怠感を感じつつ平凡に暮らしていたなあるパイロットの妻が、
 夫の謎の死により衝撃の事実をつきつけられる痛切な物語!
 痛みを乗り越え再生へ向かう妻キャサリンと、それを取り巻く家族愛、パイロット組合から派遣されケアに徹するロバートの人間描写が絶妙かつ丁寧に描写され、これは意外と楽しめました。 
 
パイロットの妻 (新潮文庫)
新潮社
Anita Shreve(原著)高見 浩(翻訳)
発売日:2005-11
おすすめ度:4.5

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   ある深夜、突然ー
   機長である夫が操縦する旅客機が、
   墜落したという訃報を知らされ
   残された娘と共に途惑う妻キャサリン。
   さらに夫が遺した謎のメモが意外な事実をつきつけることに....。
   全米で280万部を突破した痛切な長篇!!
  
 
   おすすめ度 ★★★  HOT度 

   +++++++++ここから ネタバレあり+++++++++++  
 
 普段日常を共にし知り尽くしたはずの夫なのに
 実は数年前から裏切られていたとしたら?

 同じ主婦としてはおっそろしくヘビーなテーマですが(≧ω≦。)
 (-ロンドンには、元CAの愛人に隠し子-)
 主人公のキャサリンが女々しくなく、パイロットの妻持ち前の覚悟で乗り切って行く姿は好感持てます。
 常に回想シーンと現実が行き来し、幸せな頃の2人が逆に痛々しい。
 子煩悩な夫ジャックの人となりが分かるにつれ、主人公に感情移入してしまいます、つい...。
そこで、冒頭からいきなり登場し訃報をもたらしたロバートが彼女の支えとなるわけですが。
  
  これがなかったら100%ミステリーとなりえたところ、
  最初から最後までキャサリンに付き添いマスコミ攻勢を交わし守る、心の拠り所となっていくロバートを持ってきたところで面白くしていたんだと思います。
  その冷静な対処の意味するところは、義務からのものか、、
  本心からのものなのか、、
  ロマンス好きには非常に気になるところでハラハラでした。
  後半で結局、ロバートの目的は”パイロットの密輸グループメンバー”を把握する為にあり、しかも最初から知っていたという二転、三転の場面もあり、キャサリン同様ショック受けましたが。。
  
  裏切り、IRA,国際的組織加担、、と全体的に重々しい中、
  崩壊していく一家の様子がとてもリアルです。

  ラスト、
  事故原因判明後に再びキャサリン邸を訪れたロバートには
  ちょっとジーンと来ました。
  (まさか、そういう”オチ”とは思わなかったので、、
   抑えてたみたいですね、ずっと^^)
  
  やるじゃん、ロバート!
  って感じで暗い中にも希望が見えます。

  ...欲を言えば、ロバート視点も入れて欲しかったけど... 
   
  サスペンス主体、ロマンス度は期待出来ませんが、
  家族って、、日常ってなんだろ?
  と問いかけられる作品。

  さらにいま、いつか、どこかで取り掛かり中〜
  意外とシュリーヴは相性がいいみたい。


   +..。゚+..。ロバート・ハート ツボ☆名台詞 .。゚+..。

 
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